高橋(洋一)氏の、要約:「日本のコロナたいしたことない」「五輪開催一択」。 「統計通 兼 経済通 vs. 利害関係者(業界関係者)と、恐れ惑う大衆」?

高橋(洋一)氏の、要約:「日本のコロナたいしたことない」「五輪開催一択」。

 

「統計通兼経済通 vs. 利害関係者(業界関係者)と、恐れ惑う大衆」

の図式?

違います! 「感染症学など医薬業界関係者には、マッチポンプ屋や便乗屋がいる」……などと疑うことは許しません、ゼッタイ。

 

まず、五輪開催の是非から。

原点に戻りましょう。古代ギリシャのオリンピックは、神聖でした。

どれくらいか?

戦争中のポリスもオリンピックのために停戦したとも。開催地になるために戦争したとも。暦の紀年に使っていたとも。

おカネは神聖さを汚す。なので名誉しか与えられなかったとも。

紀年というのは、今なら、

「わたし、モスクワ五輪紀元の2年目の生まれでして」

「そうですか。ぼくはロスアンゼルス五輪紀元の2年目です」

「お? 〇巡違いですかあ」

2年生まれ同士、仲良くしましょう」

といったやり取りになるのか?

うん。不便。

 

とすると、近代五輪はまったく別の代物。

参加することに意義がある」近代五輪。ならば、不参加表明にも負の意義が生じるのは必然。異議申し立てに使える。正当か不当かは知りません。これは古代ギリシャではまぁ、ありえない。

1980年代以降は、スポンサーありきのイベントです。(例)「〇〇のメダリストなら生涯、金銭的に安泰」とかは、原点の、あくまで古代ギリシャでは、信じられない冒瀆でしかない。

というわけで。

初めての五輪で残念ですが、古代ギリシャならともかく、開催国の状況や都合もなんも、神聖さのかけらもないイベント。

開催する大義はもうない、シロモノです。

初めての五輪だけに残念。

五輪はその程度で十分でしょう。

 

ニッポンの感染率の低さ。諸外国も驚く統計的anomaly、異常数値。

これが依然として説明できていないのも事実。

 

日本の死因統計や、死者数統計(全体)に過少申告を疑うのは、無理筋。

なにより大事な、国全体としての「超過死亡、excess deaths」が……ない

「まだ無い」だけ? 立証できるなら、したいよ!。

 

つまり季節性や、年齢階層など調整して、

例・年・よ・り・多・く・の

 死・者・が・出・て・い・な・い。

なにより、この事実を説明できてない。専門家もにわか専門家も。

 

他方、コロナの大波の国や地域はどうか? 「超過死亡」がたしかに、有る。

死因報告との不整合がある(ように映る)国もある――余計な話です。

 

たしかに数か月前までは、インドも危険な遺伝因子の比率の高さの割には、「さざ波」。

日本が今後、津波に見舞われないと断言したり安請け合いしたりしない。

少なくとも日本人の滝行や水遊びは、「真夏まで待つが吉」。

 

ちなみに、

日本を含むアジア、特に東アジア。

オセアニア

南北端を除く、アフリカ。

この3つは、酷い国や地域と比べたら、「さざ波」としかいえない。

どれも日本とそうは変わらない。

 

Cf.Our World in Data」またはJohns Hopkins Universityのデータ。

前者のアプリまたはソフトは、エクセル並みに簡単。

ぜひお試しください!

 

それらの3地域は、欧州、南北のアメリカとは

明らかに様相が違う。

 

しかも、日本の異常値は。とんでもない不利で起きている。

 

推定震源地との距離の近さ。

「爆買い」など人的交流や人流の密接さ。

世界一の高齢化人口。

世界有数の人口密度。

都市への集住傾向。

……向かい風てんこ盛り。

 

ヒド過ぎじゃないですか?

でも、その中で異常に低い値が生じている。

 

一部行政区域や感染症指定区分ゆえの混乱や苦労は泣けてきます。

心理的に、あくまで心理的に親密に寄り添うと誓いたい。

そういう倫理と寄り添いは大切。

そこまでは倫理です。

 

でも倫理と、科学的な因果関係の分析は、先進国では、別物。

 

さっきのあれだけの不利な条件。

それを、手洗い・マスクなどの衛生習慣。医療関係者のがんばり、ぬるま湯のような自粛。その合わせ技で全体として「さざ波」止まりにできていた。

という10,000%もっともな仮説。10,000%正気な主張。

――は、とりあえずおいておいて。

日本より数段深刻なビッグ・ウェーブに、国全体として遭遇していた国民と市民。

医療機関従事者の苦労は本当にどんなに大変だっただろう。

そう想像されて泣けてきます。

泣けませんか、人間として?

 

あらゆる病は、

遺伝的因子、環境的因子。エピジェネティクな因子。

地理や風土、気温、湿度、日照、プラシーボなど。

多様な因子が発症や発病を左右する。

病理学の基礎、「101」です。

でも、素人も納得の話。

 

特に感染症は、発症や発病の異同がしばしば生じる分野です。

そんな複雑なものを、一つの原因や対策に絞り込めるという、マヤカシな議論か、

もっともな議論。

乗るか反るか。

それはわたしや、貴男や、貴女や、その他 次第。

 

今は、自己責任と自業自得の時代。

「ダマされた」「知らなかった」はもう通用しない。

心の片隅にでも小さくメモしておくのが末吉。