新型コロナ:半デミック(hemi-), NOT 汎デミック(pandemic)?vol.4

新型コロナ:半デミック(hemidemic), NOT 汎デミック(pandemic)?

 

2)事実2:死者数の格差

グラフ②は死者数(累計、百万人当たり)。集計や地理区分や期間は同じ。

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グラフ② 死者数累計(百万人当たり)

死者数もまた、世界平均を挟んで

上下への大きな乖離がみてとれます。

 

少しそもそも論です。統計は色々ありえますし、実際あります。しかしこと疾病などに関しては、一般に以下のことがいえます。

「感染者統計」 < 「死因統計」 << 「死者数統計」

の順で信頼度が上がるということです。

 

その理由は、

死者数の把握は、いかなる政府においても最優先事項である。

死者数は、かなりの情報統制国家でも対遺族、国民で嘘をつきにくい。

死因については、生前の検査体制の充実などとおおむね無関係で、各国がおおむね有事ではなく「パンデミック」も発令された状況では、死後のウィルス検出検査は行われやすい。国の処理能力を上回らない限り、圧倒的に多い生者の大規模な検査より数段行いやすい。

そう仮定/想定していい。

それに対し、圧倒的に多い生者の逐次か随時の検査は財政を圧迫する以上に、その時点での検査でしかないので、真正の陽性ならともかく、真正の陰性であっても、殆ど意味がない。

 

まず上記については、少なくともEUや北米、日本・韓国・台湾、オーストラリア、ニュージーランドなどで死者数を偽るのは至難の技だというのは見やすい道理でしょう。大幅に減らすなどの操作をしたら、遺族等が黙っていないでしょう。

しかし権威主義的な体制でも、程度差はあれ、これは意外なほどに変わらないかもしれません。そういう体制では、たとえ感染者統計や死因統計が信頼できなくても、死者数の統計にあたれば、国内における大規模な「人口動態的な何か」を隠しているか/いないかくらいは推定できそうです。

 

もちろん、それすら信用できない体制もありえます。

それどころか、現代の権威主義的国家だけでなく、民主的国家でも(第一次大戦当時と同様)戦争中なら、死者数や死因などを短期的に偽る可能性は十分にありますiii

 

身近な日本の、ずいぶん前の先の大戦中のことで恐縮です。代表的な例を二つ。

もっとも有名な部類では、300万の英靈/戦死者の2/3の死因です。餓死と病死、または栄養不足ゆえの病死です。(当時の)敵と交戦中に亡くなったほうが少数派です。知った当時は驚きました――「教わらなかった」と。

遺族には「最期まで勇猛に戦い云々」などというテンプレートが用意されていて、提供されたようです。単純計算ですが、66%の確率で死因は偽装されています。このことは今なら常識かもしれません(ただ最近までの義務教育、中学の歴史でどの程度教えられているのか。不勉強ゆえ詳らかにしません)

二番目の例は、戦争末期に甚大な人的・物的被害を招いた濃尾地震があったことです。しかし戦時の報道機関の統制で、被害者数はおろか存在すらろくに報じられなかったといいます。

これらの事例、特にそのマグニチュードにおいて、現代の日本の政治体制では、考えにくい事です。

 

そういう死因や死者の存在を偽ることは歴史上あったし、現代でもありうる。

 

とはいうものの、葬儀は人類において普遍的な儀式です。死者数だけは概ね分かるのです。しかし死因や、生者の疾病情報はやや不確実になる。

 

ともあれ、最も信頼できる(反証あるまでは)死者数統計において、

最も統計の質が高いと想定/仮定していいだろう「北米、EU」と、「日本、韓国、オセアニア(豪・NZ)」は、庶民の強いられている不便は同等か、むしろ後者のほうが緩い。なのに、後者のほうが安全。

これは少なくともこの一年を通し、一貫した傾向です。

 

なにより、単位当たり人口の死者数格差は、感染者の格差と同程度です。素朴/素直に解釈する限り、色々な検査体制の充実ぶりや、不備ぶりは、感染者や死者数の把握に大きな影響を与えていないと推測できます。

 

ナゼそんな一見常識に反することが起きうるのか?

アクマデ1つの仮説です。人は自ら行動するし、行動も変わるから、ではないでしょうか?

例年なら、風邪のような症状、少々の発熱程度では医療機関にいかない、いく暇がない人もいるでしょう(アメリカならそれが普通です)。

だが今は政府などの告知効果、ネット・電網上の情報の「ヴァイラル、すなわちウィルス感染のような」拡散があります。自主的に、又は家族に促され受診する。行くようになった。変化した。なので自ずと捕捉されやすくなったのではないでしょうか。

 

まとめます。

平行宇宙での出来事……とまではいかないですが、グローバルにみる限り、

「パン(汎)デミック」よりは、「ヘミ()デミック」と呼ぶにふさわしい。

少なくとも一年経過した時点では、それが事実に最も近い。

 

 

 

 

iスペイン風邪」は、まだ微生物などの感染症学が揺籃期だった(電子顕微鏡でウィルスの姿が確認されるのは1930年代)こと。戦時下の兵士の密集生活。塹壕戦や毒ガスなどによる不衛生、死の恐怖という最大級のストレスなどが感染拡大の余地を広げました。なにより参戦国の戦時報道統制や検閲が被害の実態を知ることを妨げ、感染拡大を許す格好となった。科学的に正確な報道は、感染拡大予防のアルファでありオメガです。

 

ii 戦時下報道統制や検閲、プロパガンダまがいの報道の助長は、ソフトな形を含めたら多くの民主主義国でごく最近でも行っていたとされます。「他国は推して知るべし」か「それらの国こそ欺瞞的」か。それは本稿の論旨を越えてしまいます。

 

新型コロナ:半デミック(hemidemic), NOT 汎デミック(pandemic)? Vol.3

新型コロナ:半デミック(hemidemic), NOT 汎デミック(pandemic)?

はじめに:

新型・冠ウィルスを社会や世界共同体が広く認知してから11か月以上、ザっと一年経ちました。いまは1月中旬。始まりの月です(太陽暦では)。昨年の振返りが有意義とされる時期です。今のところ判明している事実。そこから個人的合理的に推論できたコトや仮説を整理したいと思います。

なお、小論の指針については文末に譲りますi

 

1)事実1:感染者数(単位人口当たり)の 格差

 グラフ①「新型・冠(コロナ)ウィルス感染者数(累計)」

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グラフ①「新型・冠(コロナ)ウィルス感染者数(累計)」

 グラフ①は「コロナ()ウィルスiiの感染者数(累計)iii」。

「世界、アジア、アフリカ、オセアニア、北米、南米、EU、ロシア、日本、韓国」。「人口百万人あたり」に換算。期間は「2020.02.01から2021.01.07まで」。

 

一目瞭然ですが、同じ人口に換算して比べると、感染者の数ないし比率が違います。それもかなり。

いわずもがなを一つ。生の数字を単位当たり――この場合は人口――に換算することは大事です。というより初歩中の初歩です。例えば日本国内で心疾患の患者数を、人口が集中している首都圏・京阪神などと人口過疎地域で単純比較してはいけないのはわかりやすい。「単位当たり」という考え方は2010年代でも小学校5年ぐらいで習うことです。大人にとっては常識でしょう。

 

こういう基本的な加工で国際比較すると(但し2021.01.07までの集計)

世界平均の累計感染者数は、百万人当たり約11,000人。

 

北米は同41,000人ほど。EU、同35,000人超。南米、同31,000人ほど。

アジア全体では同5,000人未満。

アフリカ、日本、韓国は、同2,0002,500人。オセアニア1,000人未満。

くどいようですが「百万人当たり」。日本のナマの感染者数の累計は、2,500×125(=総人口:12500万/100万)になります。

 

北米は、世界平均の約3.5倍。EUも約3倍。南米も3倍弱。

日本などアジアは、世界平均の1/41/3にとどまります。

北米やEUは、オセアニアやアフリカ、アジアと比べるとザっと 1030倍の被害です。

 

パンデミックとはいえ少々の乖離はあって当然でしょう。時間差もありうる。

しかし、(推定)震源地に近い日本や韓国、広くアジアで、北米に遅れ感染拡大があると考えるのは無理がある。むしろ、先行するハズ。

ナゼこれらの地域、特に統計がまずは信頼できる韓国や日本で感染者数がこうも少ないのか? 不思議ではないでしょうか? 少なくともわたくしは不思議です。

 

もちろん!

あくまで「確認された」感染者数です。

 

日本のように(?)先進国であっても、PCR検査が必ずしも充実しているとはいえない国もありますiv

すなわち、検査という網を財政が許す限り広げていて、かつ、正直に申告している国。どちらかそうでない国。それらを単純比較してはいけない。

 

そんなことをすれば第一次大戦の「スペイン・インフルv」の、スペイン由来呼ばわりの過ちの二の舞です。中立国スペインはインフルに感染した王族の容態含め、正直に報道したので悪名高い名前がついたのは有名です。今ではただの印象論というのが通説ですvi

 

こんな印象論を含め、一見もっともでも実は怪しい議論を見破るのは、民主体制の市民・有権者の責務です。義務教育で授かった知識は、そのためにこそ役に立ちますvii

 

日本の下方への乖離については、すぐに思い浮かぶ(だろう)仮説は、

(1) (アルコールなどを含む)手洗い、少なくとも綺麗な真水があること。

(2) マスクの習慣(花粉症の思わぬ恩恵)。

(3) キスハグ文化のないこと。 などでしょうか。

 

しかしそれを補ってあまりある、不利な条件ないし事実がたくさんあります。

(1) 世界一の高齢化社会を抱えている。感染症に脆弱な年齢層の比率が、世界一高い。

(2) 世界トップ級の人口密度。つまり、「国として『密』」。

(3) 震源地とされる中国本土から地理的に近く、昨年まで数年間、旅行客や買い物客が大量に来訪していた。

――まず、この三つの不利な条件・事実を疑えるならどうか疑っていただきたい。そしてそれらの危険がどう回避されたか、ご教示してください。比較的無理なく疑えるとしたら1つだけ。震源地は中国ではなく(実は)遙か遠くの国というくらいでしょう。

またマスメディアをにぎわせている通り、

(4)中央政府・地方政府は決して無策ではなかったにせよ、説明不足がなによりも祟り、不満やチグハグ感または両方が残るような施策しか講じていない。

(5)海外の国家独占の、ホントウの暴力つまり武器を携行した警察などを駆使した厳しい措置に比べたら、甘々な「自粛」。ボランティア的な営業時間短縮。その「要請」。

(経済的に)安心して休めない、(健康面や風評で)安心して営業もできない。

情報強者が、インフォームつまり十分な説明もせず情報も与えずに、庶民にそんな選択を強いてどうしろと?

 

つまり、好条件と悪条件だけを並べたら「ああいえばこういう」の水掛け論。しかし現に、直接的な健康被害に限れば、世界有数の低さです。

北東アジアについていうなら、台湾は別格ですが、ITによる監視を成功裏に利用しているとされる韓国と目立った差がない。

この事実は、その手の監視が不要。または、日本のナニカが韓国と共通。または両方。そんな示唆をしています。

 

日本の状況は、昨年を通じて世界から不思議に思われています。

証拠(1)たとえばある専門誌viiiは、20205月号で初めて新型・冠(コロナ)ウィルスの特集を載せています。その最初の特集論文の一本は、日本の感染者の相対的な少なさの謎についてのものでした。

証拠(2)また昨年初夏の、日本の財務大臣への非礼な問いかけもありました:

趣旨を損なわずに戯画化して言い換えると、

「被害が少ないの、日本がワクチンを持ってるからだろ? ガメてねーでウチの国にも分けてくれよ」

民度の違いだよ(バカヤロー)

 

悪魔で戯画的な表現です。

しかし先方の問いかけはやはり「非礼」ですよね?

少なくとも財務大臣の振り返りによる限り、日本がワクチンや特効薬などを昨年7月時点で持っていて、自国民のためだけに使い、貯め込んでいるという前提、意味合いを必然とする問いです。しかも複数から(らしい)。

日本がそんなアコギな自国利益第一主義であると見なすのは、非礼でしょう。

その返し:「民度の違い」……その当否と適否はさておき。

 

少なくとも日本の状況は、当時も今も桁違いに苦しむ海外諸国から不思議の眼で見られており、現状流布している説明では、説明がつかない。

 

財務大臣に非礼な質問をぶつけた海外の当局者は、内外の感染や死者情報を必死に集める中、日本というとんでもない悪条件を跳ね返している(ようにみえる)国を知った。

いろいろ検討しワクチンじゃないかと思い「持ってるんだろ?」と聞いてしまった……のかもしれない。その裏の意味合い、非礼をつい忘れるほど必死だった。それなら同情の余地が生まれます。

民主制・君主制を問わず、まっとうで独立した国家なら国民やその支持を維持したい。だから政治家や君主は頑張る(ハズ)

 

実際当時(も今も)北米やEUや南米は桁違いに切羽詰まっている。

昨年と変わりありません。

 

 

 

i1)疫学の分析手法は、計量経済学や統計と極めて近く、医学の門外漢のわたくしでも発言する余地があります。

2)唯一最大の媒介者である人をウィルスそのものと同程度の比重で考える。

3)確認できかつ信頼できそうなデータをなるべく虚心に見る(「100%虚心」はあり得ないが)。

4)仮説をあれこれ思い浮かべる。または否定する。汎用性のある仮説も地域特有の仮説も。

5)次に、因果的妥当性の検証または反証、もしくは確定の不可能性の確認に移る。ふるいにかけられ残った有効そうな仮説は、実験が難しいこともあり、統計の数値的検証かそれ並みに、説得力や納得感がないといけない。

6)とにかくともかく「後知恵のトラップ」 にハマらないよう気をつける。

7)必要なら一次的前提や普段はあまりに当然視している「大前提」を疑う、わずかな勇気をもて。

 

iiウィルスはRNAだけで己れを宿主細胞に複製させる。DNAの螺旋状の塩基対による制御を伴いつつ複製する人などの動物とは異なります。(二重螺旋の対がないので)人と違い、多少の突然変異はウィルスには日常茶飯事。いわばウィルスの多様性確保の戦略です。有性生殖を多様性確保の核とするようになった人類などと同列視しない方がいい。

 

iiiなお「確認感染者数」は、「PCR検査などで(少々の変異はあれ)RNAの型が一致するウィルスが検出されたことを確認できた感染者」を指すのでしょう。

 

ivとはいえ、そもそもPCR検査は抗体検査と異なり、たった数日、数時間後で(例、検査を受診した医療機関の帰り道で罹患)意味を失いかねない。重きを置くのは、控え目にいって合理的とはいえません。

 

v諸外国と感染症史上は「スペイン・インフルエンザ」が正しい。日本の国立感染症研究所もそう呼んでいます。なのに日本ではいまだに一般にまたは大手マスコミでも「~風邪」と呼ぶ。現代の素人レベルの知識でもかなり誤解を招く名称を改めないのはフシギです。

 

vi想像もつかない目的や陰謀で、被害が自国や世界で深刻だという印象を与えたい国などがいる可能性も皆無ではないかもしれない。しかしわたくしはそういう陰謀論は好みません。

 

vii「国内感染ゼロ」を標榜する最優等生の台湾でも、少なくとも12月には、国内の病院に感染認定されて隔離されている人が何人もいます。感染者は近隣の諸国から輸入している単純労働者に到着後、陽性反応が出たためです。しかし彼/彼女らは外国人。なので「国内感染」扱いされない。統計区分の妙技というか、台湾国内で感染したのではないならば嘘ではない。しかし出国時に陰性だった人もいるならば、偽陰性の可能性かもしれません。いったいどこで感染したのか? 疑う余地はなくはないでしょう。

 

viii EMBOMay, 2020号。

 

新型コロナ:半デミック(hemidemic), NOT 汎デミック(pandemic)? vol.2

グラフ①「新型・冠(コロナ)ウィルス感染者数(累計)」

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グラフ①「新型・冠(コロナ)ウィルス感染者数・累計」

 

(Original English text will follow this mechanically translated Japanese.)

Sneak Peek本文チラ見せ、”teaser”

 

グラフ②をご覧下さい: 冒頭に掲げた新型・冠ウィルスの(確認)死者数です。

累計数字です。地理区分は「世界、アジア、アフリカ、オセアニア、北米、南米、EU。ロシア、日本、韓国」。「百万人あたり」に換算。期間:03.01から01.07まで。

縦軸は普通の目盛りi。 原データはジョンズ・ホプキンズ大学(米国)の集計。

i「線形目盛り」。に対して「対数目盛り」がある。加算でなく掛け算、倍率が等しいと等間隔になるように加工してある目盛り。

 

 

グラフ②「新型・冠(コロナ)ウィルス死者数・累計」

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グラフ②「新型・冠(コロナ)ウィルス死者数・累計」

 

ちなみに”World”すなわち 世界平均 では、累計で人口1,000,000人当たり10,000人程度の感染者。 死者はやはり累計で1,000,000人当たり250人程度。

 

なにより、世界平均を挟み……上に大きくブレている地域 と 下に大きくブレている地域 があるのが明らかですi

 

日本(や韓国)が世界平均並みに脅威にさらされているなら、世界一の高齢化国、日本の場合、既に(または、今後?)死者は30,000人程度になっていなければおかしい。実際はそうなっていないのは、気候に阻まれていた可能性もありますし、高齢者集住施設での大規模な集団感染が少なかったからでもあるでしょう。

 

やや前後しますが、わたくしはなぜ死者数を持ち出したか?

 

よくいわれ、かつ知られていることですが、「確認された感染者数」は検査体制に大きく依存します。

しかし検査は予算の制約もあるし人材や場所の確保が困難なこともある。政治的な理由もあるかもしれません。理由の詮索はともかく、原理的にはブレやすい。その結果に格差があるとしても、それぞれの地域の実態を正確に反映しているとは断定しづらい。

 

しかし一般にはこうもいえます。

「感染者統計」 < 「死因統計」 < 「死者数統計」

の順で信頼度が上がるということです。

そこで二番目の「死亡者数(百万人当たり)」を登場させました。各国の実態の差が――少なくとも感染者数統計よりは――正確と想定してよい。反証あるまでは。

 

死者数は地域によって 「10倍~30倍の格差」 があるとわかりますii。この差は、100万人当たりの感染者数の格差とほぼ同じです。

たしかに検査体制には国ごと、地域ごとに格差があること自体には争いがないと思います。しかしそのありえる格差を考慮しても、致死率の格差は感染率のそれをほぼ反映してるようにみえる。

とすれば、最も回避すべき被害である死亡は、検査体制の充実どうこうとは無関係の可能性がある。

 

 

i中にはロシアのように上ブレしているけれど、程度はそう大きくない地域もある。

 

iiもちろん政治体制などによって、感染者統計ほどでないにせよ、死因統計もやはり信頼できなさそうという国はありえます。

 

 

 

 

i中にはロシアのように上ブレしているけれど、程度はそう大きくない地域もある。

 

iiもちろん政治体制などによって、感染者統計ほどでないにせよ、死因統計もやはり信頼できなさそうという国はありえます。

 

 

 

 

 

 

1

新型コロナ:半デミック(hemidemic), NOT 汎デミック(pandemic)?

(Original English text will follow this mechanically translated Japanese.)

 

新型コロナ:半デミック(hemidemic), NOT 汎デミック(pandemic)?

 

Orig.: Novel Corona/New Crown Virus: Pandemic or Hemidemic?

  

11か月経ち、今般「新型・冠ウィルス」による被害は世界一律ではないこと。むしろ気候や地理などで二極化もしくは多極化――この事実が余りに、又はいよいよハッキリしてきた。

  

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グラフ②「百万人当たり・死者数(累計)」ii

 

 重役のための要約 (Executive Summary):

 主要な論点は5つ。

 

1パンデミックではなく「半デミック」

 新型冠ウィルス流行はパン(汎)デミックではなく、半デミックと呼ぶのがふさわしいiii

少なくとも多極化しています。南北アメリカEUとアジア、アフリカは同じではない。また「アフリカ」といっても、熱帯アフリカと南北両端の温帯アフリカは同じではない。その国ごと、その地域ごとで気候一つ、血液型分布一つとっても、違うのです。

したがって共通の正解や「正しい政策対応」は……ありえませんiv

 

2)「良くなる前に悪くなる」

北半球は今が寒さの本番。目先、2月半ばごろまでは風邪の変種である新型・冠ウィルスの被害は目先はまだ拡大します。その度合いも、対応が必要か不要かも、国や地域によって異なります。

日本に関しても、例年、1月は最も寒く、死者も最も多い月です。寒さを侮ってはいけません。くどいですが、例年通りでも、1月は(様々な理由で)死者が増えるのです。

 

3)だが「冬来たりなば春遠からじ」

しかし「冬来たりなば春遠からじ」はもまた真理です(または「まだ」)。

1月中の、目下の寒さは、もちろん12月下旬までの日照の減少の反映です。しかし昼が最短になる冬至は、2週以上前に過ぎました。

たとえ地上からみると厚い雲に覆われていても、雲の上はいつも晴れ。今まさに日照は(北半球では)徐々に増えています。

なので留保はつきますが、2月半ば以降に暖かくなって所謂「風邪をひきにくい」季節になれば、「第三波」は終息するとみてよいでしょう。

  

3)最良の報せ: 致死率の安定

 当初は医療体制の差などで致死率が大きくバラけていました。しかしここのところ収斂ないし安定してきています――低い方に。

これは何を意味するか?

被害に応じ、必要ならばストップ&ゴーを機動的に利かせていけば、北東アジアなど被害が小さい地域から順次「古い普通」に復していけるハズだということです。

 

4)アジア、アフリカ、オセアニアの市民の責務

 「国際輿論v」というものが現在あるとして、最も影響力があるのは依然、英米EU

これには異論はないと思います。その地域の論調はしかし、自国や近隣の被害実態中心に組み立てられる傾向がある。又は、ありうるvi。比喩的にいうなら、一種の「自国バイアス」でしょう。

なので、少なくとも被害実態があまりないアジア、アフリカ、オセアニアの国、特に民主制の市民はアタマを冷やし、新型・冠ウィルスに関する事実を自国の時系列だけでなく、他国、自他の他の感染症との被害と比較、対応も比較するなどして、当面の対策の必要性やその度合をゼロから見極めることが求められます。

更に、対策には(予期せぬものも含め)副作用がつきものです。副作用とのバランスも当然考えなければいけません。

「専門家」や床屋政談に人生や仕事の重大な決定を委ねてはいけない。あなたやわたくしが政策の当否の決定の主役です。それを忘れたら……無用の動揺に付け込む内外の勢力がいるような場合、いいように弄ばれるだけでしょう。

 

 

i 「冠ウィルス」は試訳。「コロナ・ウィルス」のcoronaの原義がcrownKrone、冠に相当することによる。日常語的には新型コロナを「コロナ」「コロ」と呼ぶ用例もあるが、正確さには欠ける。

 

ii以下、データ加工はourworldindata.orgのグラフ作成機能ページに拠る。

iiiPun、駄洒落を言ったみたいになったのはお詫びします。ちなみに「その格差はなにゆえ?」というのが次回の電網日記の主題です。

 

iv比較的共通の「正解」はワクチンです。しかし水虫と同様、種々の風邪ウィルスや変種に対する安全なワクチンは開発できなかったのが近代以降の医学150年の歴史です。更にいうなら、人類という種の長期的な生存のため、ウィルスという遺伝的多様性の媒介者を排除するばかりでいいのか? 論争があります。

 

v輿論」とは戦前日本で”public opinion”の翻訳として定着した訳語。戦後は「輿」の漢字がマスコミなどで使用しにくくなり「世」を当て字にしている。

vi被害実態の「自国バイアス」に限らず、特定の国や地域でしか流布していない論調、根拠に薄い健康法、まじない等――色々ありえます。

 

Thus Spake Kaiki Deishuu -貝木泥舟-, the con-man (fan translation)

From ”Koyomi Monogatari (暦物語)” by Nishio Ishin (2013, Kodansha-Box, Kodansha).

 

 

Thus Spake Kaiki Deishuu -貝木泥舟, the con-man

 

 

‘“Will o’ the wisp tales, bizarre stories, old wive’s tales. Such demagoguery goes rampant especially when your mind is confused. Confusion means you’ve lost your sense of security, your anchor. A period when there’s no dominant trend…..Araragi, tell me. What kind of dupe do you think a con-man goes after, with all his BS?”

 

Wha, what are you…..I mean, I don’t want to think about such awful stuff.”

 

Come on, be a good sport.”

 

Hey, don’t demand these damn stuff! Well…..rich dudes, right? You hunt the affluent, don’t you?”

 

That’s what a good person would think; but you know, satisfied men aren’t that susceptible to fraud. Material satisfaction gives you a peace of mind: you’re calm. So a con-man goes after dissatisfied guys, people who have difficulty making ends meet.”’

 

 

‘“Let me give you a piece of advice. If something inexplicable catches on-- suspect the age you’re in, the ground you set your feet on. Think that something ominous and dreadful is looming down the road. Whether that something was intentionally started or spontaneous, no matter. It means your times are engulfed by this vacuous darkness.” ‘

 ‘”I gave away a very, very important trade secret. You have to pay me extra, of course.”’

Japan Political Economy (memo)

A personal memo by an outsider.


The Japanese economy, or the last economic expansion is
over, whatever the cabinet office says.

That said, we can't be sure whether it will bottom out
soon (or already).

Too much depends on the political process in and outside Japan.

Inside Japan, it's a qustion of what the gov't
does or doesn't going into or after the upcoming July
Upper House elections.

And that means the scheduled tax hike.

(1) If "commitment" means "to commit," then we ain't seen nothing
yet.

(2) But if the bluffing game seen in the recent past is again
chosen, we maybe near the end of a temporary "dip."

(3) (what follows is more or less speculation)
An alternate pattern to (2) is that though his loyal staff want
him to take path (2), the PM isn't willing.

Though we can't be sure, it's probably his last term
-lame ducks, anyone?
Depeding on the election outcome, we may witness
another extension of his term as leader of the LDP.
No, this is not about anothe G-7, oops, G-8, country.

He may have lost the passion and/or hopes for
amending the 1946 Constiution.


Indeed, assuming current public opinion polls are useful,
the Japanese people support his economic programs aright,
but just don't share the same antipathy towads the
"Constituion that was forced on us," especially the elderly
AND the young,

Whatever show of arrogance, he may actually be stressed out.
For example, being harshly criticized by your college mentor
and alumni sniors(if in an interview by a liberal-leaning writer,

"The Abe Family and its Three Generations")
can weigh on you - on anyone.

 

He's basically a member of the establishment, and as such,
probably values reputation within that circle.

As an aside, the above trait, if it indeed checks any rash actions,
won't apply to a cast-out or would-be "avenger" politician.


So. We'll see.

Staple Stable.......a fan translation)

Staple Stable

Music Information

Song: Hitagi Senjogahara (voice: Saitō,Chiwa)

Bakemonogatari 化物語Opening 1

Koyomimonogatari 暦物語Opening 2

 

 Release: Dec.12,2011 (2001/12/21)

(Above info from Fanwikia)

 

Lyrics: meg rock     Composition: Kousaki Satoru

 

 

Japanese          English Translation

 

1

今ならまだ間に合うから             It’s not too late yet

撤退した方がいいよ                 You should turn your back on me and retreat

もっと勘違いしてしまう前に      ...before I overestimate myself further.

 

 

(staple stable)               (staple stable)

 

 

君をとじた 言葉の針         The staple of words I nailed you with,

いつの間にか この胸に         They've ended up stinging me,

刺さってしまってた……痛い      In my heart.... and it hurts;

君のせいだよ                 It’s all your fault.

 

来ないで                     No, don’t come near me,

こんな こんな私を             Not this miserable and worthless me.

見ないで                     No, don’t look

そんな そんなとこまで         Not that far and deep into me.

話さないで                   No, don’t talk;

あんな あんな笑顔で           Not with that caring smile,

どんな 誰にも                   Not with anyone (but me).

 

 

(chorus)

どこまででも続く              Promise me an endless eternity,

この空のような                Lasting like the skies above us now,

終わりのない永遠を誓って       Stretching on and on and on.

いじわるで優しい              Catch and hold me when I dive,

その海のような                Into your teasing and tender heart,

心に飛び込んだら 受け止めて     So like the sea.

 

重さじゃ量れない こんな想い    ‘cause I’ll now confess to you alone,

君だけに 今 伝えるから        My Feelings that no weights could

                            measure.

 

 

2

未来はまだ決まってない         The future is still up for grabs:

それが希望だったのにね         That used to be my wish and hope.

いつから なぜ 不安に変わった?   Since when, why, did it turn into

                             a cause for fear?

 

(staple stable)                (staple stable)

 

こういう時 こういう事         At times like these, I wondered who

云える相手  思い浮かべてみた    I could talk to,

                             Who I’d share my thoughts with;

真っ先に.. やっぱ             You first came into my mind;

君だけなんだ                   Well....after all, you’re the

                             only one I have.

 

探して                     Search for me:

あんな あんな私も           Even for that miserable, worthless me.

見抜いて                    Look inside me:

こんな こんなとこまで        Even into this depth and darkness.

放さないで                   Never let go of me:

そんな そんな笑顔で          And give me that caring smile.

 

Repeat: (chorus)

 

 

並んで寝転んで               As we lay side by side,

見上げた星空に               Gazing up at the starry skies,

描いていく星座               I drew a constellation and

二人だけの物語               Wove a story belonging only to us.

 

願いを叶えて                 Shining shooting-star,

光る流れ星                   Grant me my wish.

 

 

もどかしすぎる距離            This tantalizing distance between us,

背伸びしてみた                I tried to stretch and reach across;

今日はね これが私の精一杯      That was the most I could do

                             -at least for today.

 

不確かで些細な               Though each day we spend away is

毎日だけど                  So uncertain and so unspectacular,

明日も 隣で笑えるように      I hope I’ll be laughing by your side  

                           tomorrow too, just like I do today.

 

 

 

  Repeat: (chorus)   

                                     

 

 

 

Notice:

This is a fan translation only, without any commercial ties or strings.

The sole purpose is to show the non-Japanese speaking world how wonderful the lyrics of the Ani-songs of this Anime are -an attempt at it at least.

 

As such, should the authentic stakeholder(s) and/or their representative(s) find this translation and/or publication undesirable etc., please notify me, and the text and info will be removed as promptly as possible.